ショパン:バラード第1番
こんにちは。
明石市魚住の大竹ピアノ教室の大竹道哉です。
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ショパン:バラード第1番
以前から気になっていた、伸ばされた音。(譜例1)
この赤○は、バッハの平均律第1巻第1番前奏曲(譜例2)からヒントを得たのではないのだろうか、と私は考えている。
ところで、バラード第1番の上声を取り除いた楽譜を書いてみた。すると、以下のような空白ができる。(譜例3)
その空白を以下のように埋め合わせてみた。(譜例4)
つまり、この「伸ばされた音」は、内声の一部であるということ。以下のようなつながりが見える。(譜例5)
(譜例6)のようなとらえ方ができるのではないだろうか?
譜例6 の下2段を弾いてみる。その表情の変化は、やはりショパンのものだと思う。「ハーモニーを歌う」ことを忘れてはいけない。